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接続詞について (一覧と解説)

 接続詞とは、品詞の一つで、自立語で活用がなく、文と文、節と節、句と句、語と語をつなぎそれらの関係を示す語です。「また」「そして」「しかし」など。  310の接続詞の一覧です。リンクをクリックすると解説が表示されます。50音順はこちら
種類
意  味
使われる接続詞
順接 前の事がらが原因・理由となり、その順調な結果があとに続く。 理由 ‐ 結論 だからなのでそのため、このため それで、これで そういうわけで、そんなわけで、そのような理由でこういうわけで、こんなわけで そこで 前提 ‐ 結論 したがってゆえに、それゆえに、それゆえよって 従いまして、つきましては、ついては 以上のことから、このことから、これらのことから、そのことから、それらのことから こうした背景から、そうした背景から 以上のことを踏まえて、これらのことを踏まえて 過程 ‐ 結果 するとその結果、結果として、結果的に それにより、これにより、それによって、これによって そうして、こうして、そのようにして、このようにしてかくして そうすることで、こうすることで
逆接 前の事がらから、当然、類推される結果とは逆の結果があとに続く。 対立 しかしが、だが、ですが さりながらしかるに けれども、けれど、けど、だけれども、だけれど、だけども、だけど ものの、とはいうものの、とはいえ、とはいっても 不当 しかしながら ところが にもかかわらず、それにもかかわらずのに、なのに、それなのにでも、それでも、それでもなお
並列・列挙 2つ以上の事がらを、並列または列挙する。 並列 またおよび、ならびに、かつ、同時に同様に、同じように 列挙 第1に、第2に、第3に 1つ目は、2つ目は、3つ目は 1点目は、2点目は、3点目は 1つは、もう1つは(1点は、もう1点は) 最初に、次に、最後に(はじめに、そのあとに、おわりに) まず、次に、そして まず、次に、さらに、そして
添加・累加 前の事がらに、後の事がらを付け加える。 添加 そしてそれからその上で 累加 さらに、さらには 加えて、それに、それに加えて、そのうえ そこへもってきておまけにしかも、それも あと、あとは
対比 前の事がらと、後の事がらを比較・対比する。 一方(いっぽう)、他方 逆に、反対にかえって反面そのかわり その点、この点 確かに、しかし 一方では、他方では
選択 前の事がらと、後の事がらのどちらか一方を選択する。 または、もしくは、あるいはそれともはたまたないし、ないしは
説明・補足 前の事がらの原因・理由等を後に続く部分が説明・補足する。 説明 なぜならばなぜなら、その理由はだって というのは、というのも、なぜかというと、どうしてかというと、なんでかというと その背景には、これらの背景には、背景には 補足 なおただ、ただしもっとも ちなみに、実は、そもそも それでいて 一般的に、普通、通常
言換・例示 前の事がらについて、別の言い方で繰り返したり、例をあげたりする。 言換 換言すれば(かんげんすれば)言い換えると、言い換えれば つまり、すなわち、要するに つまりは要は(ようは)要約すれば(ようやくすれば) いわば、いうなれば、いうならば、言ってみれば 逆に言えば、裏を返せば 例示 例えば、具体的には、どのようなものかというと、どういうことかというと、現に、実際に、事実 特に、とりわけ、なかでも、その中でもわけても
転換 前の事がらとは、別の話題に話を変える。 さてところで、そういえばそれはさておき、それはそうとそれはそれとしてときに
条件 前の条件に対し、後の事がらを述べる。 確定条件 それなら、それならば、それだったら、だったら、それでしたら、でしたらこれなら、これならば、これだったら、これでしたらだとすれば、だとすると、だとしても では、それではならじゃあ、じゃそれじゃあ、それじゃそいじゃ これではしてみると、してみれば 仮定条件 そうすれば、そうしなければ、そうすると、そうしないと、そうなれば、そうならなければこうすれば、こうしなければ、こうすると、こうしないと、こうなれば もし、もしも、仮にたとえもしそうなら、もしそうならば、もしそうでないのなら、もしそうしなければもしそうだったら、もしそうでなかったら、もしそうでなければ さもないと、さもなければ
胸中 (きょうちゅう) 今話題に上っている事について胸の内(むねのうち)を述べる。 とにかく、ともかくともあれ いずれにしても、いずれにせよ なににしても、なににせよ 結局、つまるところ やはり、やっぱりせめて、少なくともけだし むろん、もちろん、言うまでもなくなるほど まして、ましてや、なおさら それにつけてもそれだけに それにしてもそれにしては そのくせ だからといって、しかしだからといって そうでなくても、それでなくても、ただでさえ そればかりか、そればかりでなくそれだけでなく、それのみならず それどころか、どころか ところがどっこい それに引き換え(それにひきかえ)そこへいくと あとで、おって
他述 前で述べた事がらに対しそれ以外の事がらを述べます。 そのほか、そのほかに、そのほかには、そのほかにも このほか、このほかに、このほかには、このほかにも
状況 前で述べた事がらを状況として、後の事がらを述べます。 この際、その際、このような中、そのような中、そんな中 こうした中、そうした中
延及 前で述べた事がらが、どこまで及ぶかを述べます。 ひいては
適当 前で述べた事がらに対し、よりふさわしいことを述べる。 むしろ、それより、それよりも、それよりは というより、というよりは、というよりか、というよりも、というよりかは
帰納 前で述べた事がらから、ある事がらを導き出します。 このように、以上のように
企図 前の事がらを目的として、手段・方法・過程を述べる。 そのために、このために
要点 前の事がらに対し、要点を述べる。 そのためには、それには
強調 前の事がらに対し、強調したいことを述べる。 だからこそそれでこそ
情報 前の情報源から、後の事がらを述べる。 これによると、これによれば、これによりますと それによると、それによれば、それによりますと
否定 前の事がらを否定し、それを訂正する内容を述べる。 いや

次の記事も読むと接続詞にさらに強くなります。

接続詞はいわば「言葉の案内板」接続詞の使い方3つのポイントビジネス文書・レポート・小論文などで使ってはいけない接続詞接続詞(せつぞくし)と接続語(せつぞくご)のちがいとは?接続詞とは要するに何か接続詞助詞一覧(50音順)

 

接続詞はいわば「言葉の案内板」

 接続詞はいわば「言葉の案内板」です。文章や会話において次の内容がどのような内容かを示します。たとえば「なぜなら」であれば次の内容が理由であることを示します。 接続詞はいわば「言葉の案内板」

 

接続詞の使い方3つのポイント

 1つ目のポイントは、接続詞を使うべきところでしっかり使うことです。  例えば、理由を述べようとする場合は、「なぜなら」「その理由は」といった接続詞を使う。  また、結論を述べようとする場合は、「ゆえに」「以上のことから」といった接続詞を使う。  ここには、絶対に接続詞が必要であるというところが文章にはあります。  そういうところをしっかり見極めて、接続詞を使うべきところでしっかり使うようにしましょう。  2つ目のポイントは、接続詞を使いすぎないということです。  文章において、もし、ある接続詞を削っても、意味が通じるのであれば、その接続詞は必要のない接続詞です。  一般的に、「そして」「したがって」「だから」といった順接の接続詞は削っても意味が通じることが多いです。  しかし、削っても意味は通じるがこの接続詞は削らない方がいいというようなものもあるので注意が必要です。  3つ目のポイントは、文と文をつなぐ接続詞のあとには読点「、」を打つのを忘れないことです。  会話などにおいては、文と文をつなぐ接続詞のあとに読点「、」を打つようなことはする必要ありません。  しかし、文章として書く際は、文と文をつなぐ接続詞のあとに読点「、」を打つ必要があります。  結構、忘れがちな人が多いので、しっかり意識して、文と文をつなぐ接続詞のあとには読点「、」を打ちましょう。

 

ビジネス文書・レポート・小論文などで使ってはいけない接続詞

 企画書・報告書・レポート・顧客先へのメールといったビジネス文書  レポート・論文といった大学などで課される文章  大学入試・公務員試験・資格試験などの試験において書く小論文・作文  以上のような文章で使ってはいけない接続詞があります。  それは、「書き言葉」ではなく「話し言葉」に該当する接続詞です。  具体的にどのような接続詞かというと  だから/なので/ですから/だって  だけど/けれども/けれど/でも  といった接続詞です。  会社・大学・試験などにおいて文章を書く際は、以上のような接続詞を使わないように注意しましょう。

 

接続詞(せつぞくし)と接続語(せつぞくご)のちがいとは?

 接続詞とは、品詞の一つで、前後の文・節・句・語をつなぎその関係を示す語です。 自立語で活用がなく単独で接続語になります。  接続語とは、文節(文の成分)の役割につけられた名前であり、「前後の文・節・句・語をつなぎその関係を示す」または「あとに続く文に対し、原因・理由等を述べたり、様々な条件づけをしたりする」文節を接続語と区分します。  ちなみに、文節とは、文を意味をこわさない程度に区切ったひと区切りです。  接続詞と接続語のちがいを簡潔に述べると、接続詞は単語であり、接続語は文節ということです。そして、接続詞は接続語に区分されます。  文において、文節(文の成分)が接続語になるパターンは3つあります。  1つ目は、「接続詞」のみの場合です。  妹は体が弱い。しかし、いつも元気だ。  接続語「しかし」→ 接続詞「しかし」  2つ目は、「用言+接続助詞」の場合です。  妹は体が弱いが、いつも元気だ。  接続語「弱いが」→ 形容詞「弱い」+助詞「が」  3つ目は、「体言+助動詞だ+接続助詞」の場合です。  明日は休日だから、妹はショッピングモールに行く。  接続語「休日だから」→ 名詞「休日」+助動詞「だ」+接続助詞「から」  文において、以上の3つの文節のパターンが接続語になります。

 

接続詞とは要するに何か?

 接続詞は、「前の語句・文」に対する「後ろの語句・文」の関係を示す言葉ですが、  「前の事がら」に対して、「後の事がら」を接続詞を使っている人がどのように感じているか示す言葉  だとも考えることができます。  例えば  今日は日曜日だ。(    )部屋の掃除をしよう。  という文章があります。  この(    )の中には、いくつかの接続詞を入れることができます。  ここに《順接の接続詞「だから」》を入れると、「日曜日である」ことに対し、「部屋の掃除をする」ことを当然のことのように感じていることを表しています。  ここに《逆接の接続詞「しかし」》を入れると、「日曜日である」ことに対し、「部屋の掃除をする」ことが自分の期待する内容でないと感じていることを表します。  ここに《転換の接続詞「さて」》を入れると「日曜日である」ことに対し、「部屋の掃除をする」ことが自分の気持を軽く切り替えてする内容であると感じていることを表します。  なお、上の文章は接続詞を入れなくても意味は通じます。  接続詞を入れずに文章をつなげると「今日は日曜日だ。部屋の掃除をしよう。」となり、別に、全然おかしくありません。  それでは、接続詞を入れることによって何が変わってくるのか?  それは、「前の事がら」対して「後の事がら」をどのように感じているかという接続詞を使っている人の気持が表現されるわけです。  接続詞とは、  「前の語句・文」に対する「後ろの語句・文」の関係を示す言葉ですが、  要するに、  「前の事がら」に対して、「後の事がら」を接続詞を使っている人がどのように感じているか示す言葉  なのです。

 

(付記)接続詞助詞一覧 五十音順

(確定の逆接)  謝られたが、気がおさまらない。 (仮定の逆接)  なんと言われようが、ゆずれない。 (前置き)  スマホがないのだが、誰か知らないか。 (並立・対比)  姉は無口だが、妹はおしゃべりだ。 から (確定の順接)  休日だから、映画に行こう。 けれど(けれども) (確定の逆接)  期待してたけれど、期待はずれだった。 (前置き)  郵便局へ行きたいのだけれど、道を教えてほしい。 (並列・対比)  サッカーも好きだけれど、バスケットボールも好きだ。 (並立・列挙)  彼女は頭もいいし、スタイルもいい。 (確定の順接)  疲れたし、もうやめよう。 たり(だり) (並立・例の列挙)  ゲームをしたり、漫画を読んだりする。 つつ (確定の逆接の平行)  危ないと思いつつ、がけを登った。 (動作の平行)  ラジオを聞きつつ、片付けをした。 て(で) (確定の順接)  転んで、骨折した。 (確定の逆接)  見て見ぬふりをする。 (動作の推移・経過)  朝起きて、ひげをそる。 (手段・方法)  飛行機に乗ってアメリカに行く。 (並立)  やわらかくてふわふわする。 (補助 意味を添える  ジンジャエールを飲んでいる。 ても(でも) (仮定の逆接)  台風が来ても、大丈夫だ。 (確定の逆接)  いくら待っても、バスは来なかった。 (確定の順接)  振り向くと、1匹の猫がいた。 (仮定の順接)  勉強しないと、合格しない。 (仮定の逆接)  負けようと、かまわない。 (前置き)  第1志望の大学に合格できるかというと、いまのままでは少し難しいようだ。 ところで (仮定の逆接)  過去についてあれこれ考えたところで、過去は変えることはできない。 ながら (確定の逆接)  彼は小学生ながら、しっかりしている。 (動作の並行)  ラジオを聴きながら片づけをする。 なり (直後を表す)  家に帰って来るなり、トラえもんに泣きついた。 ので (確定の順接)  図書館は涼しいので、勉強するのにぴったりだ。 のに (確定の逆接)  明日テストなのに全く勉強してない。 (並列)  彼らは漫才もすれば、コントもする。 (仮定の順接)  明日晴れれば、遊園地に行こう。 ものの (確定の逆接)  お腹が空いたものの、親はまだ帰ってこない。

最後に 最初に さて さもないと さもなければ さらに さらには さりながら しかし しかしだからといって しかしながら しかも しかるに 事実 従いまして したがって 実は 実際に してみると してみれば じゃ じゃあ 少なくとも すなわち すると せめて そいじゃ そういうわけで そういえば そうした中 そうした背景から そうして そうしないと そうしなければ そうすることで そうすると そうすれば そうでなくても そうならなければ そうなれば そこで そこへいくと そこへもってきて そして そのうえ その上で そのかわり そのくせ その結果 そのことから その際 そのため そのために そのためには その点 その中でも そのほか そのほかに そのほかには そのほかにも そのような中 そのような理由で そのようにして そのあとに その背景には その理由は そもそも それから それじゃ それじゃあ それだけでなく それだけに それだったら それで それでいて それでこそ それでしたら それでなくても それでは それでも それでもなお それどころか それとも それなのに それなら それならば それに それに加えて それにしては それにしても それにつけても それには それに引き換え(それにひきかえ) それにもかかわらず それによって それにより それによりますと それによると それによれば それのみならず そればかりか そればかりでなく それはさておき それはそうと それはそれとして それも それゆえ それゆえに それより それよりは それよりも それらのことから そんなわけで そんな中

第1に、第2に、第3に だが だから だからこそ だからといって だけど だけども だけれど だけれども たしかに ただ ただし ただでさえ だったら だって たとえ 例えば だとしても だとすると だとすれば 他方 他方では ちなみに ついては 通常 次に つきましては つまり つまりは つまるところ でしたら ですが では でも というのは というのも というより というよりか というよりかは というよりは というよりも どういうことかというと どうしてかというと 同時に 同様に ときに 特に ところが ところがどっこい とにかく どのようなものかというと とはいうものの とはいえ とはいっても ともあれ ともかく とりわけ
ないし ないしは なお なおさら なかでも なぜかというと なぜなら なぜならば なににしても なににせよ なので なのに なら ならびに なるほど なんでかというと にもかかわらず のに
背景には はじめに はたまた 反対に 反面 ひいては 普通 1つは、もう1つは 1つ目は、2つ目は、3つ目は
まして ましてや まず、次に、そして まず、次に、さらに、そして また または むしろ むろん もし もしくは もしそうしなければ もしそうだったら もしそうでないのなら もしそうでなかったら もしそうでなければ もしそうなら もしそうならば もしも もちろん もっとも ものの
やっぱり やはり ゆえに 要するに 要は(ようは) 要約すれば(ようやくすれば) よって
わけても

 

接続詞 しかしながら (定義)  文と文を結びます。  前で述べた事がらに対し、「まちがっている」「おかしい」など何らかの感情をこめて対立する事がらを述べます。 (例文) ・ここ最近しばらくの間、日米間の貿易摩擦による問題は大きく目立つことはなかった。しかしながら、現在、日米間の貿易戦争は再び激しさを増したくさんの問題が生じてきている。

 

接続詞 まず、次に、さらに、そして (定義)  列挙の接続詞。  前述の事がらについて、順序をつけて説明します。  説明する順序については、時間的な場合もあるし、重要性の高い順からの場合もあります。  「まず、次に、そして」は3つのことを列挙したい場合に対し、「まず、次に、さらに、そして」は4つのことを列挙したい場合に使います。 (例文) ・朝起きてすることはいつも決まっています。まず、トイレに行きます。次に、猫にエサをあげます。さらに、猫のトイレを掃除します。そして、朝ごはんを食べます。

 

接続詞 まず、次に、そして (定義)  列挙の接続詞。  前述の事がらについて、順序をつけて説明します。  説明する順序については、時間的な場合もあるし、重要性の高い順からの場合もあります。  同様の表現に「第1に、第2に、第3に」「最初に、次に、最後に」があります。  「まず、次に、そして」と「第1に、第2に、第3に」「最初に、次に、最後に」を比較すると、「第1に、第2に、第3に」「最初に、次に、最後に」は文語的な表現で、「まず、次に、そして」は口語的な表現になります。 (例文) ・本を読む際に大切なことは3つあります。まず、その本が何のために書かれた本かよく知ることです。次に、本を読んでいる途中に分からない言葉などがあったら、辞書などでしっかり調べることです。そして、1回だけ読むのではなく、繰り返し読むことです。繰り返し読むことで、理解が深まります。本は、読むために読むものではありません。理解するために読むものです。しっかり読んで理解しましょう。 ・辞書を選ぶ際のポイントは3つあります。まず、何を目的に辞書を使うかということです。辞書は一見同じように見えてそれぞれ個性があります。次に、自分の知りたい語句の情報が漏れなく載っているかどうかチェックすることです。改訂されてから時間が経っているような辞書だと、最新の言葉がのってなかったりもします。そして、どこで使うことが多いか考えることです。持ち運んで使うことが多い場合は、大きな辞書だと負担になるからです。以上の3つが、辞書を選ぶ際のポイントです。

 

接続詞 そればかりか、そればかりでなく (定義)  不収の接続詞。  前で述べた内容に対し、それだけに収まらない物事がありその物事を強調したい場合に使います。 (例文) ・私は子どものころ漫画を書くのが好きだった。そればかりか、小説を書くのも好きだった。 ・君の利益にはならないし、そればかりか、会社が大きな損失を被る可能性がある。 ・寝坊して遅刻した。そればかりでなく、宿題も忘れた。 ・最近、不景気で給料が下がりました。そればかりでなく、消費税が8%になりました。 ・キノコの中には秋だけに発生するものもありますが、そればかりでなく春と秋に出るものもあります。

 

接続詞 そこへもってきて (定義)  添加・累加の接続詞。  漢字で書くと「其処へ持って来て」  前で述べた事がらに対し、さらに加わる事がらを述べます。  その上、さらにその上。 (例文) ・夜になりあたりは真っ暗となった。そこへもってきて霧も出てきた。 ・あそこはもともと戦力の充実ぶりは他球団と比べて頭一つリードしている。そこへもってきて監督が代わった。十分注意しなければならない。

 

接続詞 そこへいくと (定義)  評価の接続詞。  漢字で書くと「其処へ行くと」  前で述べた内容の「ある事がら」を基準として、後述する「別のある事」についてどう考えるか述べます。  その点から考えると。 (例文) ・学校は窮屈だ。そこへいくと、不登校は気楽だ。 ・ほとんどの社員は、失敗を恐れて新しいことにチャレンジしようとしない。そこへいくと、彼は立派だ。彼は多くの失敗をしたが、それはチャレンジした結果だからだ。

 

接続詞 要約すれば (定義)  言換の接続詞。  前で述べた内容の重要な点を短くまとめて述べます。  「要するに」「要は」の改(あらた)まった言い方。  また、「要するに」「要は」と比べて要約した内容であることを強調した言い方になります。 (例文) ・私たちは、二酸化炭素の増加が地球温暖化の原因であることを知りながら、全く二酸化炭素の排出量を削減しようとせず地球温暖化について見て見ぬふりをしている。要約すれば、地球温暖化は世界の人々にとって人事(ひとごと)なのである。 ・私たちは、失敗から学ぶことが多い。失敗したとき、なぜその失敗が起きたかその原因を考え、次に同じ失敗をしないためにはどうすればよいか考え、成長する。要約すれば、失敗は成長のもとなのです。

 

接続詞 それはそれとして (定義)  転換の接続詞。  それまでの話題をひとまず保留しておいて、新しい話題を切り出すときに使います。  そのことはひとまずそのままにしておいて。それはよいとして。それは別として。それはさておき。 (例文) ・子育て支援はたしかに大切だ。それはそれとして、子育て支援をどれだけ充実させても出生数の大きな増加につながらないという現実を見る必要がある。 ・何がダメで3回戦敗退という結果に終わってしまったのか、反省しなければならない。それはそれとして、来月から始まる県大会に向けて気持ちを切り替えよう。

 

接続詞 かくして (定義)  順接の接続詞(原因-結果)。  漢字で書くと「斯くして」。  前に述べた事がらに対し、その結果や続きとなる事がらを述べます。  こうして。このようにして。 (例文) ・長年1人暮らしだったが、なんやかんやあって猫を一匹飼うことになった。かくして、1人と1匹の新生活が始まった。 ・1951年、日本は サンフランシスコ平和条約を締結した。かくして翌年、日本は独立を回復した。

 

接続詞 それでいて (定義)  補足の接続詞。  前の事がらに関して、「似つかわしくない」「意外」と感じる事がらを述べます。  それでいながら。それなのに。 (例文) ・このレストランでは、まるでイタリアのお店で食事をしているかのような雰囲気に浸りながら、本格的なイタリアンが味わえます。それでいて料金は格安で、コスパに優れているレストランとして知られています。 ・彼は、アメリカの政治や社会問題まで大変詳しい。それでいて、ダジャレやジョークの質も高くておもしろい。 ・言うことは一人前、それでいて一人では何もできないんだから。 ・この新発売のスマホはハイスペックで、カメラやブラウザ、ゲームなどさまざまなアプリを快適に動かせます。それでいて、防水性・防塵性・耐久性のいずれも申し分ありません。

 

接続詞 ところがどっこい (定義)  逆接の接続詞。  「ところが」と「どっこい」がつながった連語(れんご)。  前の事がらに対し、相手の期待・想定・望みに反することを述べる際に使います。  ちなみに、「どっこい」は、相手の意図や行動などをさえぎり止める時に発する語です。  話し言葉です。書き言葉ではありません。くだけた表現。 (例文) ・ところがどっこい、そうはいかないよ。 ・実は最初は、1月に宮古島に行っても寒そうで楽しくないかな~だなんて思ってました。ところがどっこい。寒い時期とはいえ、晴れの日の日中は、気温が20℃あることがほとんどで、ちょうどよい暖かさです。また、オフシーズンのため、観光客も少なく、この時期料金が安い!冬に暖かい場所に旅行に行きたい方におすすめです。 ・ところがどっこい、夢じゃありません。

 

接続詞 それにひきかえ(それに引き換え) (定義)  評価の接続詞。  前の事がらを基準として、後の事がらを評価します。  何らかの気持ちを伴って使われることが多い言葉です  例えば、前の事がらがよい事がらで、後の事がらがよくない事がらの場合は、前の事がらを高く評価し、それと比較し後の事がらを低く評価する気持ちが込められています。  また、前の事がらがわるい事がらで、後の事がらがよい事がらの場合は、前の事がらを低く評価し、それと比較し後の事がらを高く評価する気持ちが込められています。 (例文) ・お姉さんはとても活発だこと。それにひきかえ、妹さんは大変大人しいですね。 ・猫は、基本的には単独で狩りをします。それに引き換え、犬は群れ社会の動物です。 ・やっぱり才能ある人はちがう。それに引き換え僕なんて。 ・うちの高校は男子校だ。それに引き換え君の高校は共学でうらやましい。 ・アメリカの株式市場は、たとえ下落しても、高値を更新する地合いが続いているからまだいいです。それにひきかえ、日本の株式市場は弱いと言わざるをえません。 (補足)  定義のところで、  何らかの気持ちを伴って使われることが多い言葉です  例えば、前の事がらがよい事がらで、後の事がらがよくない事がらの場合は、前の事がらを高く評価し、それと比較し後の事がらを低く評価する気持ちが込められています。  また、前の事がらがわるい事がらで、後の事がらがよい事がらの場合は、前の事がらを低く評価し、それと比較し後の事がらを高く評価する気持ちが込められています。  と解説しましたが、そういう気持ちがない場合にはあまり使わない方がいい言葉です。 ・お姉さんはとても活発だこと。それにひきかえ、妹さんは大変大人しいですね。  という例文を挙げましたが、この例文は場合によっては、「お姉さんを高く評価し、妹さんを低く評価している」または「お姉さんを低く評価し、妹さんを高く評価している」と解釈されるかもしれないからです。  普通に対比させたいのなら、 ・お姉さんはとても活発だこと。それに対して、妹さんは大変大人しいですね。  という表現の方がいいです。「それにひきかえ」という接続詞を人に対して使うときは注意しましょう。

 

接続詞 そいじゃ (定義)  条件の接続詞。  「それじゃ」の音が変化し転じた語  「そいじゃ」より「それじゃ」の方がよく使われます。  「そいじゃ」のニュアンスとしては、「それじゃ」をもっと軽く言う感じです。  それでは  話し言葉で書き言葉ではありません。くだけた表現。 (例文) ・そいじゃまた日曜日の13時にここで。 ・そいじゃおさきに。 ・そいじゃもうご飯にしようよ。

 

接続詞 それにつけても (定義)  補足の接続詞。  前の事がらに対し、それに伴って思うこと・思い出すことを述べます。  どちらかといえば、書き言葉ではなく話し言葉です。 (例文) ・メジャー行きを決断した時には一部で「無謀な挑戦」とも言われた。それにつけても、藤浪の意地が見たい。 ・みんなに久しぶりに会えてとてもうれしいよ。それにつけても彼のいないのが残念だ。 ・気が付けば人生も折り返し地点だ。それにつけても若いころ遊ばなかったことが悔やまれる。 ・それにつけてもおやつはカール!

 

接続詞 してみると、してみれば (定義)  条件の接続詞。  「そうしてみると」「そうしてみれば」を略したもの。  仮定でない確定した結果である前の事がらに対して、それから判断した内容を後の事がらとして述べます。  そうだとすると。そうだとすれば。  話し言葉です。書き言葉ではありません。やわらかい表現ではなくかたい表現。 (例文) ・結果、うまくいかなかった。してみるとまちがいだったのか。 ・結果、うまくいった。してみると彼の言うことが正しかった。 ・彼の電話には彼女からの着信履歴が残っていた。してみればあの話は本当だったのだな。 ・結局、台風は来なかった。してみれば運動会を中止しない方がよかった。

 

接続詞 そのくせ (定義)  逆接の接続詞。漢字で書くと「其の癖」。  前の事がらに対し、そのことから考えると通常そうであるのはおかしいと感じる事がらを後の事がらとして述べます。  何らかの感情が込められて使われます(賞賛、意外、非難、不満、あきれ、残念など)。  話し言葉です。書き言葉ではありません。くだけた表現です。 (例文) ・彼はスポーツ万能で、そのくせ勉強もよくできる。 ・いつもは自分が責任者だと言っていておきながら、そのくせ何かあると一切責任をとろうとしない。 ・弟は朝が弱くてよく寝坊する。そのくせいつも夜遅くまでゲームしている。 ・からだが大きくて力も強いのに、そのくせ気が弱い。 (類義語)  それなのに。それにもかかわらず。それでいながら。それでありながら。それでいて。

 

接続詞 で (定義)  順接の接続詞。「それで」の略  使われ方は2つあります。  1つ目は、自分で述べた前の事がらを受けて、後の事がらを述べる際に使われます。  もう1つは、会話において相手の前の話を受けて、次の話を引き出す際に使われます。  主に、話し言葉として使う言葉です。 (例文) 【自分で述べた前の事がらを受けて、後の事がらを述べる場合】 ・手袋を探したが見つからない。、新しいのを買った。 ・途中で足の痛みが強くなってきました。、棄権することにしました。 【会話において相手の前の話を受けて、次の話を引き出す場合】 ・「、今どこにいるの」 ・「、明日どこ行こうか」

 

接続詞 なら (定義)  条件の接続詞。  「それなら」のくだけた言い方。口頭語における圧縮表現。  別の言い方をするとしたら「じゃあ」です。 (例文) ・ただの擦り傷(すりきず)だって。なら大丈夫だ。 ・もう借りる本決まったの?なら本を借りて帰ろう。 ・ならそうしよう。 ・ならやめよう。

 

接続詞 なににしても、なににせよ (定義)  直言の接続詞。  「どんな点から考えてみても例外なく」という意味です。 (例文) ・毎月少しずつでもいいから貯金しましょう。なににしてもお金はいざという時に役に立ちますから。 ・実は、当たり前のように思えるかもしれませんが、なににせよ車を運転する際は、「車は走る凶器」ということをしっかり意識して運転することが大切です。

 

接続詞 要は(ようは) (定義)  言換の接続詞。  「要するに」を簡略化(かんりゃくか)した言い方。「要するに」という意味合いを、端的に述べたいときに使います。  「要するに」の方が丁寧な言い方です。 (例文) ・人生は1日1日の積み重ねだ。要は人生は自分次第だ。 ・試合は最後まであきらめないことが大切です。要は気力です。 ・サービス精神とは何かというと、要は人を喜ばせようとする気持ちです。

 

接続詞 つまりは (定義)  言換の接続詞。  「つまり」の説明する気持ちを強めた言い方です。 (例文) ・分かりやすく説明できないということは、つまりはよく分かっていないということだ。 ・彼女は叔父の子、つまりはいとこです。 ・阪神大震災の翌日、つまりは1995年1月18日に僕は生まれた。

 

接続詞 それじゃあ、それじゃ (定義)  順接の接続詞。  「それでは」が転じたもので、「それでは」のくだけた言い方。  口語・話し言葉です。文語・書き言葉ではありません。  家族・友達・仲間・チームメイト・仲の良い同僚・仲の良い先生と生徒、顔なじみといった親しい間柄における会話などで使われます。  また、目上の人が目下の人に対して使ったりもします。例えば、会社において上司が部下に対しての言葉において使ったりするなどです。 (例文) ・「私にいい考えがあります」「それじゃあ、君の意見を聞こう」 ・「それじゃあ、今日の授業はここまでにしましょう。明日はテストですから、しっかり復習してくださいね。」 ・「それじゃあ、私は図書館に行ってくるね。君は部活に行くの?」 ・「それじゃ、今日のミーティングは終わります。皆さん、お疲れ様でした。」 ・「それじゃ、また明日」 ・「それじゃ、明日また連絡しますね。おやすみなさい。」

 

接続詞 けだし (定義)  確信の接続詞。漢字で書くと「蓋し」。  前の事がらに対し、十中八九まちがっていないだろうと確信をもって推定・推量する事がらを述べます。  別の表現をすると、「まさしく」「たしかに」「思うに」です。  硬(かた)い表現。一般的な言い回しである「まさしく」「たしかに」「思うに」をかっこつけてまたは特別な感じで言いたいときに「けだし」を使います。 (例文) ・老子は「上善は水の如し(じょうぜんはみずのごとし)」と述べている。けだし名言だと思う。 ・この絵は彼の作品に違いない。彼の独特のタッチが感じられる。けだしその通りであろう。 ・彼はこのプロジェクトのリーダーになった。彼は経験も実績も豊富だ。けだし最適任者と言うべきだろう。

 

接続詞 わけても (定義)  注目の接続詞。  「分けても」「別けても」。動詞「わける」の連用形に、助詞「て」と助詞「も」がついたもの。  前の事がらに対し、同じような性質・傾向がみられる同種のものの中で、特にそれが著しく認められる事がらを後の事がらとして述べます。  とりわけ、特に、その中でも特に、格別、ことさら。  文語に近く、硬い言葉。 (例文) ・兄弟でもよく遊ぶが、わけても弟と仲がいい。 ・多くの人々、わけても大学生に人気のあったラーメン屋。 ・どの曲も素晴らしかったが、わけても最後の曲はとても素晴らしかった。 ・社会保障制度の改革は急務だが、わけても重要な課題は財源をどうするか、である。

 

接続詞 言い換えると、言い換えれば (定義)  言換(いいかえ)の接続詞。  前の事がらを別の言葉で言い表す、または、言い直します。  別の言葉での言い表し方、言い直し方はいろいろあり、「要するにどういうことかを述べる」「具体的に述べる」「別の観点から述べる」「逆の視点から述べる」「比喩を述べる」などがあります。 (例文) 【言い換えると】 ・彼女はゴールキーパーとして優秀です。言い換えると、彼は反応が速くてセーブ率が高いということです。 ・彼女はチームのリーダーです。言い換えると、彼は仲間を鼓舞して戦術を指示するということです。 ・日本では、妻が家計管理をすることが多く、55.9%という高い割合になっています。しかし、世界では、夫婦で家計管理をすることが一般的で、52.1%という平均値が出ています。日本では、夫婦で家計管理をすることは11.2%と少なく、世界とは大きく異なります。言い換えると、日本ではお金のことは妻に任せており、世界ではお金のことは二人で話し合っています。 ・自分にとっての退職理由が周りと違っていて、会社が自分の能力を活かせる環境を提供してくれるなら、無理に辞める必要はないと思います。言い換えると、「会社にリソースが足りない」とか「会社で自分のスキルが成長しない」と感じたときは、転職を検討するべき時期だということです。 ・彼は自分の気に入ったことしかしません。言い換えると、彼は猫のように気まぐれです。 【言い換えれば】 ・彼はホームラン王になる可能性が高いです。言い換えれば、彼は打球の飛距離が長くてパワーがあるということです。 ・彼は守備範囲が広くてエラーが少ないです。言い換えれば、彼はフィールディングが上手くて安定しているということです。 ・「他の仕事に就いたことない」というのは、言い換えれば「今の仕事をずっと続けてこられた」ということです。

 

接続詞 やはり、やっぱり (定義)  直言(ちょくげん)の接続詞。  文と文をつなぎ、思っていることをありのままに述べる場合に使われます。  「やはり、やっぱり」は、本心をありのまま述べる場合に使われます。  「やはり」は書き言葉・文語的の意味合いが強いです。  「やっぱり」は話し言葉・口語的な意味合いが強いです。 (例文) 【やはり】 ・J1に入り、J1優勝を達成するためには、やはり若手の底上げが不可欠だ。 ・セールでは絶対に買わないものはスマホです。やはり最新の機種が欲しいので。 ・随分迷ったが、どうしても体調が悪いので、やはり行くのはやめにした。 【やっぱり】 ・イタリアにもお寿司を食べれる店はありますが、やっぱり日本のお寿司が美味しいです。 ・1番心に残ったことは、やっぱり団体戦で優勝したときのことですね。 ・私の好きなスポーツはラグビーです。やっぱり、ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンの精神が何よりも魅力的です。

 

接続詞 それにしては (定義)  添加の接続詞。  文と文を結びます。  「それにしては」は、前の文で述べた内容を事実として認め、前の事がらについて予想外だと感じることを後の事がらとして述べます。 (例文) ・デビューからまだ半年余りですよね。それにしてはすごく堂々として、オーラすら感じます。 ・宣誓供述書というものはそれなりの重みのあるものだという。それにしては、「細心の注意を払って書いた」とはとても思えない。 ・「前々から、彼の方からメジャー移籍の希望がありました。最終的には、ポスティング移籍を認める結果になりましたが、編成として準備、心構えはしていました」「それにしては、オフの補強にあまり積極的ではありませんでしたね」

 

接続詞 それとも (定義)  選択の接続詞。  前の事がらと後の事がらのどちらを選ぶかという意味で使われます。  「それとも」は「疑問文の中において、ある2つの選択を並べる場合」「ある1つの事柄に対して並列的な2つの疑問を並べる場合」に使われます。  「それとも」と「また」「もしくは」「あるいは」のちがいは、「また」「もしくは」「あるいは」は平常文と疑問文の両方で使われますが、「それとも」は疑問文のみでしか使われないということです。  「それとも」は「目の前の相手に話しかけている場合」や「自分で自分に話しかけるひとり言」などで使われます。話し言葉または口語的な表現です。 (例文) ・お好み焼きにそばを入れますか。それともうどんを入れますか。 ・ディズニーランドに行こうか、それともUSJに行こうか迷っています。 ・この納豆の大豆は日本産ですか?それともアメリカ産ですか? ・あなたが事故の瞬間見た信号の色は赤でしたか?青でしたか?それとも黄色でしたか?

 

接続詞 こうした中、そうした中 (定義)  状況の接続詞。  文と文を結びます。  前の事がらを状況とし、その状況の中で注目すべき事がらを後の事がらとして述べます。  「こうした中」は、精神的に距離が近い、または身近だと感じる事がらにおいて使い、「そうした中」は、精神的に距離が遠い、または身近ではないと感じる事がらにおいて使います。 (例文) 【こうした中】 ・人口減少や高齢化が進み、住んでいる地域で日常の買い物をしたり、生活に必要なサービスを受けたりするのに困難を感じるている、いわゆる「買い物弱者」が増えている。こうした中、食料品や日用雑貨など日常の買い物の場を提供するため車で地域を回る移動販売車が現在注目されています。 ・13日から、マスク着用は個人の判断となりましたが、こうした中、化粧品の売り上げが昨年と比べると110%以上と大きく伸びてきています。 【そうした中】 ・毎年、100名前後の野球選手たちが、各球団からのドラフト指名を受けて、プロの野球選手となる一方、他方では毎年100人以上のプロ野球選手が奮闘むなしくグラウンドを去っている。そうした中、ソフトバンクホークスでは、グランドを去ることとなった選手たちのセカンドキャリアのサポートを強化している。

 

接続詞 さりながら (定義)  逆接の接続詞。  漢字で書くと「然り乍ら」。  そうではあるが。しかし。しかしながら。  古い言い回しになります。 (例文) ・彼は大きな罪を犯してしまった。さりながら、彼の事情をくんやるべきだ。 ・このプランを実行したい。さりながら、現実を無視するわけにもいかない。

 

接続詞 しかるに (定義)  逆接の接続詞。  漢字で書くと「然るに」。動詞「しかり」の連体形「しかる」に、助詞「に」がついた語です。  前の事がらから当然予想される内容とは全く矛盾した内容を後の事がらとして述べます。  そうであるのに。それなのに。  硬い内容の文章や演説などで用いられる硬い表現。要は、「そうであるのに」「それなのに」の硬い言い方。 (例文) ・総理は国民に労働者の生活安定と福祉の向上を誓った。しかるに、その公約は全く実行されていない。 ・AI(人工知能)の進歩が公共の利益と結びつくのなら、よりよい世界の実現につながる。しかるに、AI(人工知能)の進歩が不平等をより一層大きくするのであれば、それは真の意味での進歩とはいえない。 ・義務教育は、一人一人の国民の人格形成を目的としている。しかるに、人格形成は本来家庭教育においてなされるべきではないだろうか。

 

接続詞 ないし、ないしは (定義)  範囲・選択の接続詞。「ないし」を漢字で書くと「乃至」になります。  数量などの上限・下限を示して、その間の省略するときに用います。つまり、「AないしB」は「A~B」という意味になります。(範囲)  また、「または」「あるいは」と同じ意味になります。(選択)  「ないしは」は、ないしを強めて言う語になります。また、「ないし」が語と語を接続するのが多いのに対し、「ないしは」は文と文の接続に用いられることが多い。  どちらかというと、会話などではなく、ビジネス文書や公的文書、契約書・通知書・規約などの法律文書などで使われることが多い言葉です。軟らかい表現ではなく硬い表現です。 (例文) 【ないし】 ・3日ないし5日の道のり(範囲) ・完成までに、3年ないし5年かかります。(範囲) ・大学卒業者ないしそれに準ずるもの(または、あるいはの意) ・メールないし電話で知らせる。(または、あるいはの意) 【ないしは】 ・保護者ないしはそれに準ずるもの ・彼が説明するか、ないしは君が説明すれば事情がはっきりするはずだ。 ・原稿は持参ないしは郵送のこと

 

接続詞 というより、というよりは、というよりか、というよりも、というよりかは (定義)  訂正の接続詞。  前の事がらを述べた後に、前の事がらについて自身がよりそうだと思う内容を後の事がらとして述べます。  「というよりは」「というよりか」「というよりも」は、「というより」を強調した言い方になります。  「というよりかは」は、「というよりは」「というよりか」「というよりも」をさらに強調した言い方になります。 (例文) ・業務スーパーの「冷凍ムースケーキ」は、ムースケーキというより、どこか懐かしい少しかためのプリンを食べてるみたいでとても味わい深いです。
・ 仕事は「好きにならないといけない」というよりか、「好きになる」ということが大切です。 ・目標にしていた甲子園に出場できることになって、緊張感というよりは、ワクワク感の方が強いかなと思ってます。 ・このコーヒーはとてもフルーティーです。苦みというよりも、果実のような甘酸っぱさがしてとてもおいしいです。 ・海外において日本=サッカーというよりかは、日本=忍者というイメージが結構根付いている気がします。

 

接続詞 さもないと、さもなければ (定義)  仮定(かてい)の接続詞。  文と文を結びます。 「さもないと、さもなければ」は前の事がらに対し、前の事がらが成立しない場合について自分の考え・意見・判断・提案などを後の事がらとして述べます。 「さもないと」はこれからの行動について述べる場合に使います。「さもなければ」は、これからの行動、現在の事がら、過去の出来事について述べる場合に使います。 (例文) ・すぐに手術が必要だ。 さもないと、助からない。 ・もう出発しないと。 さもないと電車に乗り遅れるよ。 ・毎晩、夜12時前には寝ることにしている。さもなければ、朝起きれないからだ。 ・私はすぐ出かけた。さもなければ彼女に会えなかっただろう。

 

接続詞 それなら、それならば、それだったら、だったら、それでしたら、でしたら (定義)  見解(けんかい)の接続詞  文と文を結びます。  仮定ではない前の事がらに対し、自分の見解(意思・提案)を述べます。 (例文) 【それなら】 ・「今晩はあなたの好きな焼肉よ。」「それなら、早く帰るよ。」 【それならば】 ・「吹雪のため今日はこれ以上進めそうにありません。」「それならば今日はここでテントを張り宿泊しましょう。」 【それだったら】 ・「田中さんが転勤されるそうです。」「それだったら、送別会をしなければなりませんね。」 【だったら】 ・「今晩はあなたの好きな焼肉よ。」「だったら、早く帰るよ。」 【それでしたら】 ・「Mサイズはどうでしたか?」「小さかったです。」「それでしたらLサイズをご試着してみてください。」 【でしたら】 ・「Mサイズはどうでしたか?」「小さかったです。」「でしたらLサイズをご試着してみてください。」

 

接続詞 あとで、おって (定義)  胸中の接続詞。  前で述べた事がらに対し、その後以降のについて述べます。  「おって」は「あとで」のフォーマルな表現でビジネスメールなどフォーマルな文書において使われます。 (例文) ・来月、臨時の部長会議が行われることになりました。あとで、時間と場所について連絡します。 ・先日ご指示いただきました通り、履歴書と志望動機書を本メールに添付いたしました。お手数ですがご確認のほど、よろしくお願い致します。なお、添付ファイルにはパスワードを設定しております。おって、添付ファイルのパスワードをお送り致しますので、あわせてご確認をお願い申し上げます。

 

接続詞 なぜならば (定義)  理由の接続詞です。  「なぜなら」のかしこまった言い方、硬(かた)い言い方になります。 (例文) ・薬は、市販のものと、医者が処方するものでは、後者の方がより効果的だ。なぜならば、医者は、薬局で買う一般用医薬品より効果を発揮する医療用医薬品を処方してくれるからだ。 ・卵にはとがった方と、丸い方がありますが、保存する際はとがった方を下にします。なぜならば、丸い方には空気の入った「気室」があるのですが、卵は気室で呼吸していてるので、気室側を上にして保管する方が長持ちします。 ・原子力発電所の建設に反対です。なぜならば、事故を起こしたとき周辺に大きな被害をもたらすからです。

 

接続詞 だって (定義)  理由の接続詞です。  文と文をつなぎます。  「だって」は、軽い感じで理由を述べる場合に使われ、くだけた会話のみで使われ、書き言葉では使われません。 (例文) ・今日はお風呂に入ってはダメです。だって熱があるんだから。 ・全然テストできなかった。だって昨日急に用事が入って勉強できたかったから。 ・本当にお腹がすいた。だって遅刻しそうで朝ごはんを食べて来なかったから。 ・「あれ、髪切った?」「だって、明日はデートだからね。」 ・「とても頑張ったんだね。」「だってどうしてもいい点数がとりたかったから。」 ・「あれ、もう寝るの?」「だって、今日部活の練習がとてもきつかったんだ。」 ・彼はきっと彼女のことが好きだ。だって、彼はいつも彼女のことを見ている。 ・「サンタクロースはいない」というのは真実ではない。だって、サンタクロースがいないことを証明することは不可能だからだ。

 

接続詞 はたまた (定義)  選択の接続詞。  「また」「それとも」の古めかしい言い方。芝居口調。  話し言葉・口語ではあまり使われず、時代劇、舞台、小説、宣伝などで使われます。  「また」「それとも」をかっこつけて言いたいときに使います。 (例文) ・安くて栄養満点の豆腐は、食卓の優等生です。煮てもよし、焼いてもよし。はたまたしょうゆをかけてそのまま食べてもおいしい。 ・顔を合わせて話をすると、相手が機嫌がいいのか、機嫌がわるいのか、はたまた落ち込んでいるのか、相手の表情や目線などから相手の心情を知ることができます。 ・ここまで先手番が白星を挙げ続けている名人戦7番勝負。今局先手番のA氏が勝ち最終決戦に臨むのか、はたまた覆(くつがえ)してB氏が名人位を守り抜くのか。注目の対決が明日に迫っている。

 

接続詞 まして、ましてや、なおさら (定義)  当然の接続詞。  「まして、ましてや、なおさら」は、前の事がらがそうである以上、後の事がらも当然そうであるということを述べます。 (例文) ・人と比べる必要なんかない。まして、落ち込んでいるひまなどない。 ・負けていて平気でやっている選手なんて1人もいない。ましてや出てる選手は悔しいし、出てなくても悔しい。 ・現在、首位打者の彼でさえあのピッチャーは攻略できない。なおさら、並みのバッターでは手も足も出ないだろう。

 

接続詞 むろん、もちろん、言うまでもなく (定義)  無論の接続詞。  「むろん、もちろん、言うまでもなく」は、前で述べた事がらがそうであることから、論ずるまでもないこと、言うまでもないこと、つまり当然である事がらを述べる際に使われます。  「むろん」と「もちろん」のちがいは、  「むろん」は、理性的に「論ずるまでもない」と述べているのに対し、  「もちろん」は、本心的に「論ずるまでもない」と述べている感じです。  「言うまでもなく」は、論ずるまでもないことを言葉を換え分かりやすく述べたかたちです。 (例文) 【むろん】 ・現在300以上のメディアが、ヤフーにニュースを提供している。むろん、一朝一夕にそうした存在になったわけではない。 【もちろん】 ・「明日の式には参加しますか?」「もちろん参加します。」 【言うまでもなく】 ・現在、地球温暖化が大変深刻な状況にあります。言うまでもなく、みなさんも私もノーネクタイでないとやっていられないというくらい暑いわけです。

 

接続詞 こうした背景から、そうした背景から (定義)  順接の接続詞。  文と文を接続詞します。  前の事がらを背景として、後の事がらを述べます。  「こうした背景から」は自分との距離が近いと感じる事がら、または、最近の事がらに対して使います。  「そうした背景から」は自分との距離が遠いと感じる事がら、または、最近ではない事がらに対して使います。 (例文) 【こうした背景から」 ・銭湯を利用するのが当たり前だった昔と比べると、今では温泉に入る機会も減り、子どもたちが入浴マナーを学ぶ機会も少なくなっている。こうした背景から、温泉に親しむとともに温泉での入浴マナーを学ぶ場を作ろうと「温泉教室」が毎年行われている。 ・「お客様は神様」といった考え方はまだまだ日本で根強い。こうした背景から、日本では客に対し、過剰なほど丁寧な言葉、丁寧な対応をすることが求められる。しかし、「お客様は神様です」という言葉は、日本だけで通じる考え方であり、世界において、日本人以外はそんなことを誰も思っていません。 【そうした背景から」 ・初期の電話サービスは、電話と電話の間に電話回線を接続する「交換手(こうかんしゅ)」と呼ばれる人がいて、その交換手が相手に電話をつなげていました。しかし、加入者数や利用回数が多くなり、だんだんと人の手による取り次ぎがどうしても追いつかなくなりました。そうした背景から、大正15年、昭和元年から少しずつ「交換手」に代わる「自動交換機」が導入が進んでいったのです。 ・花粉症の原因となっているスギを花粉がない、あるいは花粉が少ないスギに植え替えていくためには、林業を盛んにしていく必要があります。そして林業を盛んにしたいくためには、国産材の需要拡大・利用促進が必要不可欠です。そうした背景から、政府は平成22年に公共建築物への木材利用を促進する公共建築物等木材利用促進法を制定し、木材の活用を喚起しました。

 

接続詞 せめて、少なくとも (定義)  最低の接続詞。  前の事がらに関して、最低限の事がらを述べます。  「せめて」はどうしたいか、どうすべきかなど自分の思いを強くこめ主観的に最低限の事がらを述べるのに対し、「少なくとも」は客観的に最低限の事がらを述べます。 (例文) ・元気でいてほしい、ただそれだけが望みです。せめて元気でいるかどうかの情報がほしいです。 ・土日は部活などで忙しいかもしれないが読書をするチャンス。せめて毎週土日に1時間だけでも読書をしていくと、その積み重ねで読解力が上がっていくと思います。 ・今年のうちのチームはバッターも、ピッチャーも戦力がそろってきている。少なくとも準々決勝までは進むだろう。

 

接続詞 のに、なのに、それなのに (定義)  不当(ふとう)の接続詞。  前の事がらから、当然予想される結果に対し、それとは反対の内容である事実などの後の事がらに対して、意外な気持ち・不満の気持ちがある場合に用いられます。 「のに」は句と句を結びます(のには厳密に言えば接続詞ではなく接続助詞です)。 「なのに」は句と句、文と文を結びます。 「それなのに」は文と文を結びます。「それなのに」の「それ」は前の文の内容をさしています。  話し言葉・口語的な意味合いが強いです。 (例文) 【のに】 ・若いのに、しっかりしている。 ・毎日必死に練習したのに、甲子園に行くことができなかった。 【なのに】 ・テスト週間なのに、全く勉強しない。 ・今週はテスト週間です。なのに、彼は全く勉強しない。 【それなのに】 ・飛行機は鉄のかたまりだ。それなのに、空を飛ぶ。

 

接続詞 かえって (定義)  対比の接続詞。  文と文をつなぎます。  前で述べた事がらと比べて、逆の、反対の、もしくは、予想に反した後の事がらを述べます。 (例文) ・朝の車が混雑する時間に車で通勤すると時間が大分かかる。かえって、自転車で通勤した方が早く会社に着く。 ・彼女は自分の気持ちを隠そうとしたが、かえって彼に気づかれてしまった。 ・彼は勉強しすぎて、かえって頭が混乱してしまった。

 

接続詞 とにかく、ともかく (定義)  直言(ちょくげん)の接続詞。  文と文をつなぎ、思っていることをありのままに述べる場合に使われます。 「とにかく、ともかく」は、古語の「とにもかくにも」の略されたもので、「前で述べられた内容」は一旦(いったん)置いといて、素直に思ったことを述べる場合に使われます。 (例文) ・このまま悩んでいても仕方がありません。とにかく、正直に言おう。 ・一瞬の油断が命取りになる。とにかく、最後まで気が抜けない。 ・最近、市民からの苦情が多い。ともかく、市民の声に素直に耳を傾けることが大切です。 ・明日、報告書を提出しなければならない。ともかく、「形式」だけは整えて提出しよう。

 

接続詞 ともあれ (定義)  直言(ちょくげん)の接続詞。  文と文をつなぎ、思っていることをありのままに述べる場合に使われます。 「ともあれ」は、「前で述べられた内容」に対する事情・意見・見方を認識した上で、素直に思ったことを述べる場合に使われます。 (例文) ・クレーマーの対応にはうんざりだ。ともあれ、クレーマーも一応お客様である。 ・本当にすごく心配したよ。ともあれ、無事に帰ってきてよかった。 ・今回の学園祭ではたくさんのハプニングが起きて大変だった。ともあれ、たくさんのお客さんが喜んでくれて無事成功に終わってよかった。

 

接続詞 それはさておき、それはそうと (定義)  転換の接続詞。  文と文をつなぎます。  前で述べられた内容と関係のない新しい内容について述べたい場合、つまり話題を転換したい場合に使われます。  また、疑問・質問なく話しが進んでいる中、前で述べられた話しの内容について質問する場合、疑問・質問がない話が、疑問に転換する場合に使われます。  「それはさておき、それはそうと」は、今まで述べていた事がらから新たに別の話に移りたいと思い、別の話を切り出す場合に使います。  「それはさておき」はかしこまった言い方で、「それはそうと」はくだけた言い方になります。 (例文) ・その件については分かった。 それはさておき、この問題をかたづけよう。 ・その件については分かった。それはそうと、あの問題はどうなったのかな。 ・この件についてはまだいろいろ話したいこともあるが、それはさておき、本題に入ろう。 ・1月ももう終わりですね。 それはそうと、お子さんの高校受験、もうすぐじゃありませんか。

 

接続詞 それだけでなく、それのみならず (定義)  不唯の接続詞。  前で述べた事がらのみではなく後で述べる事がらもあることを述べる。 (例文) 【それだけでなく】 ・このオレンジジュースは、柔らかな口当たりと上品な表情を見せる格別な味わいが特長で、後口のキレが絶品です。このジュース、出されるところを聞いて正直驚きです!A国政府専用機の初めての正式機内ドリンクとして採用されました。それだけでなく、海外要人を招いてのパーティーにも用いられています。 【それのみならず】 ・夫婦別姓導入に賛成です。例えば、今まで鈴木という苗字で過ごしてきたが、結婚を機に高橋という苗字になり、そのことを周囲の人一人一人に伝えて認識してもらうのは非常に面倒です。それのみならず、運転免許証、銀行口座、クレジットカード、パスポートなどを変更するのも大変な手間です。

 

接続詞 よって (定義)  推論(すいろん)の接続詞。  文と文を結びます。  前で述べた事がらから、論理的に後の事がらを導き出します。  「よって」は前の事がらから後の事がらが導き出されることを簡潔に軽く述べます。 (例文) ・賛成多数です。よって、本件は可決されました。 ・現在はグローバル社会であり、私たちは以前よりも海外の人たちと交流する機会が増えた。よって、外国語を勉強することは大切だ。

 

接続詞 反面 (定義)  対比の接続詞  句と句、文と文を結びます。  前の事がらにおいて、「ある物事」について「ある特性」を述べた後、「ある物事」についての反対がわの面または裏面を強調して後の事がらとして述べます。 (例文) ・AIを導入すれば膨大な業務コスト削減できるだろう。反面、AIのプログラムにもし欠陥があれば大きな問題を引き起こすだろう。 ・姉の結婚はうれしい反面、少し寂しくもある。 ・ビニールシートは水に強いが、反面熱に弱い。

 

接続詞 そのかわり (定義)  対比の接続詞。  句と句、文と文を結びます。  先に述べた内容が「よい内容」に対し、その内容を打ち消すような「わるい内容」を述べます。  先に述べた内容が「わるい内容」なら、その内容の埋め合わせとなる「よい内容」を述べます。  どちらの場合も、あとで述べる内容が前で述べる内容より強調したい内容です。 (例文) ・彼は頭はいいが、そのかわり変わりものだ。 ・大学生は自由に講義をサボることができる。そのかわり、サボったせいで単位を落とし卒業できなくても自己責任だ。 ・子供のころ、ゲームはほとんど買ってもらえなかった。そのかわり、顕微鏡や天体望遠鏡などはポンと買ってもらえた。

 

接続詞 ひいては (定義)  添加の接続詞。  句と句・文と文を接続します。  前で述べた内容について、ある内容を付け加えます。  「ひいては」は、前の事がらに対して、「その事にとどまらず最終的には」という意味で後の事がらを強調して付け加えます。 (例文) ・この問題はこのクラスのみならず、ひいては学校全体の問題になる。 ・たった1人の生徒の問題行動が、ひいては学校全体の悪印象にとられかねない。 ・自分自身のため、ひいては世のため人のために勉強する。 ・チームの中で切磋琢磨(せっさたくま)することが1人1人のレベルアップにつながり、ひいてはチーム全体のレベルアップにつながる。

 

接続詞 それでこそ (定義)  強調の接続詞。  文と文、節と節をつなぎます。  前の事がらに対し、後の事がらを強調して述べます。  「それでこそ」は、理想または理想的な事がらを前で述べ、それが何における理想か後で強調して述べる場合に使われます。(理想) (例文)> ・自分が決めたことに対して忠実に全うする、それでこそ武士だと思い、日々精進している。 ・政治は民意にのっとり、時には退いて時には回り道もしなければならない。それでこそ対立を減らすことができる。 ・彼は、最善は何かといつも問いかけながら仕事をしている。それでこそプロだ。 ・レースは、自分の足で走ることに価値があります。それでこそ達成感を得ることができ、新たなチャレンジに立ち向かうための効力感を持つことができる。

 

接続詞 それだけに (定義)  強調の接続詞。  文と文、節と節をつなぎます。  前の事がらに対し、後の事がらを強調して述べます。  「それだけに」は、前の事がらに対し、前の事がらであることからなおさらそうであることを述べます。(一層) (例文) ・彼女は家が貧しかった。それだけに人一倍苦労しなければならなかった。 ・車での通勤時間、私はずっと音楽を聴いています。それだけにカーオーディオの音質はすごく大切なんです。 ・電気代が高騰する中、家庭や企業だけでなく学校教育の現場でも対応に苦慮しています。学校には、エアコン、照明、パソコンなど多くの電化製品があります。それだけに電気代高騰の影響は顕著で、今年の電気代は昨年の1.6倍と大きく跳ね上がっています。

 

接続詞 しかも、それも (定義)  添加の接続詞。  前後の文や文節をつなぎます。  「しかも」は、前で述べた内容に対し、別の面から見た強調したい内容を付け加える場合に使います。  「それも」は、前で述べた内容に対し、驚くべき内容を付け加える場合に使います。 (例文) 【しかも】 ・数学の試験は問題数が多く、しかも見たことのない問題が多く出題される。 ・家(うち)の猫はかわいくて、おまけにかしこい。 ・あの店の天ぷらうどん定食はボリュームたっぷりだ。しかもうまくて安い。 ・高性能でしかもカッコいいノートパソコンが欲しい。 ・彼は若干18歳で優勝した。しかも圧倒的な実力で。 【それも】 ・太平洋横断気球は、日本が実績をつくっていたんです。それも、80年も前の第二次世界大戦中に。 ・彼女はアンコールも含めて30曲ぐらい歌んです。それもお一人で。 ・彼の球速は150キロを計測した。それも1球のみではなく4級連続で。

 

接続詞 そうして、こうして、そのようにして、このようにして (定義)  結果の接続詞。  文と文を接続します。  前の事がらを過程としてとらえ、その結果として後の事がらを述べます。  「そうして」「こうして」は話し言葉的な意味合いが強いです。  「そのようにして」「このようにうして」は書き言葉的な意味合いが強いです。「そうして」「こうして」の丁寧な言い方になります。  「そうして」「そのようにうして」は自分との精神的な距離が遠い事がらにおいて、「こうして」「このようにして」は自分との精神的な距離が近い事がらにおいて使います。 (例文) 【そうして】 ・決勝戦で同点ゴールを決めたA選手、決勝点を挙げたB選手はともにイタリアでプレーする。先発したO選手は18歳でブラジルに渡り、早くから海外で経験を積んできた。そうして力を付けた選手たちを監督が流れに応じて巧みに入れ替え、相手の守りを崩すことに成功した。 【こうして】 ・海水温が上昇すると、赤潮プランクトンが発生しやすくなる。こうして漁業被害が発生するのである。 【そのようにして】 ・現在チームは優勝圏内に位置していますが、残り12試合を残して決して安心できる状況ではないので、目の前の試合を一戦一戦、油断することなくベストを尽くして戦っていきたいです。そのようにして1つ1つ勝ち点を重ねていくことが非常に大事だと考えています。 ・「万有引力の法則」を発見したニュートンは、「今日やれることに全力を尽くすことが大切だ。そうすれば、明日は一歩進化できる」という言葉を残しています。「今日やれること」に全力を尽くす。そのようにして日々、「やる気」と「行動力」を発揮していくことで、その人は、一歩ずつ進化していき、そして、素晴らしいことを成し遂げることができるのです。 【このようにして】 ・笑顔で声のトーンが低く、落ち着いた話し方だと、相手に信頼感や安心感を与えます。身なりがしっかりしていると、「きちんとしている」「責任ある立場の人みたいだな」と感じます。このようにして、「この人はきっと仕事ができる人だろうな」と、相手は勝手に印象から推定し始めるのです。 ・いま、テレビ局が力を入れているのは、取材する人員を増やすことよりも、AIでSNS上に投稿される災害や事件の情報を探し、SNSの一般人が撮影した映像を借りことです。火事、交通事故、災害などの事件事故の第一報は、ツイッターの「つぶやき」の方が速かったりすることも多く、AIが「火事」とか「事件」とかいろいろなキーワードにより、SNS上の映像や情報を探し続けているのです。このようにして、報道番組は、「自分たちが取材したわけではないニュース」を一般人から借りてきて放送しています。

 

接続詞 おまけに (定義)  添加の接続詞。  前後の文や文節をつなぎます。  「おまけに」は、前で述べた内容に対し、おまけ的な内容を付け加える場合に使います。 (例文) ・最近パソコンの調子がわるい。おまけにプリンターも。 ・今週は予定がぎっしりつまっている。おまけに来週は東京へ出張の予定だ。 ・家(うち)の猫はかわいい。おまけにかしこい。 ・校則違反で反省文を書かされ、おまけに親に報告された。 ・人生は1度しかない。おまけに過去にもどりやり直すことはできない。

 

接続詞 結局、つまるところ (定義)  結果の接続詞。  文と文をつなぎます。  前に述べた内容に対する結果を後に述べる場合に使われます。  「結局」及び「つまるところ」は、前に述べた内容を始まりとしてさまざまな経緯(けいい)を経た後(のち)の最終的な結果を述べる場合に使われます。物事や考えの最終的にいきついた結果という挙句(あげく)の意味合いを持つ。 (例文) ・民主主義では多数派が勝ち、そして多数派は少数派をないがしろにする。結局、民主主義は弱者をないがしろにする政治である。 ・日本の議会選挙における投票率は53.68%、世界の194の国の中で139位であり、世界の国の中でもとりわけ低い。つまるところ、日本は為政者(いせいしゃ)にとって非常に都合の良い国である。

 

接続詞 これでは (定義)  判断の接続詞。  文と文を接続します。  前の事がらから判断した内容を述べます。  「これでは」は、前の事がらが意に沿わない事がらの場合に使います。前で述べた内容が期待通りではないとき、不満の感情を込めた内容を述べる場合に使われることが多いです。(遺憾) (例文) ・バケツに大きな穴が空いている。これでは、バケツとして使うことができない。 ・徹夜で勉強したのにテストが全くできなかった。これでは、徹夜で勉強した意味がない。 ・憲法の改正において憲法9条の改正のみが大きく注目され、政教分離の原則など他の条文の改正に国民の注意が払われていない。これでは、為政者(いせいしゃ)に都合のいいように憲法が改悪されてしまう。

 

接続詞 いずれにしても、いずれにせよ (定義)  直言(ちょくげん)の接続詞。  文と文をつなぎ、思っていることをありのままに述べる場合に使われます。  「いずれにしても」「いずれにせよ」は、前の内容がどのような内容であるかに関係なく、素直に思ったことを述べる場合に使われます。  「いずれにせよ」は「いずれにしても」よりかたい言い方になります。 (例文) 【いずれにしても】 ・明日の式典は我が国にとって重要な式典だ。いずれにしても、明日の式典を中止するという選択肢(せんたくし)はない。 ・あなたにどんな事情があるかは分からない。いずれにしても、あなたの意見はまちがっている。 【いずれにせよ】 ・営業には営業の、総務には総務の言い分があるのは分かります。いずれにせよ、私は私の仕事を成し遂げます。

 

接続詞 同様に、同じように (定義)  並列の接続詞。  「同様に、同じように」は文と文を接続します。  前で述べた内容と同じような内容を述べる際に使われます。  「同様に」がかたい言い方で、「同じように」がやわらかい言い方です。 (例文) ・働く高齢者は昔と比べ増加している。同様に、働く女性の数も昔と比べ増加している。 ・自分がされていやなことは人にしてはいけない。同じように、自分がされていやなことは動物や魚や虫、そして植物にもしてはいけない。 ・スポーツにおいてルールは守らなければならないものである。同じように、人間社会を生きていく上でモラルは守らなければならないものである。

 

接続詞 これなら、これならば、これだったら、これでしたら (定義)  見解(けんかい)の接続詞  文と文を結びます。  仮定ではない前の事がらに対し、自分の見解(意思・提案・評価・主張)を述べます。  「これなら、これならば、これだったら、これでしたら」は、仮定でない前の事がらに対し、自分の評価を述べます。 (例文) 【これなら】 ・普通の電気自動車だと、普通充電ならフル充電までひと晩、急速充電でもたいてい使用時間が定められているのでフル充電になることはない。しかし水素を燃料とする電気自動車なら水素を満充填するまでに有する時間はわずか3~4分だという。これならガソリン車やディーゼル車の給油時間と遜色ない。 【これならば】 ・幸い、我が家から歩いて約3分の距離に動物病院を発見!これならば、猫が急に具合が悪くなってもダッシュで向かうことができます。 ・通信制大学では、仕事をしながらでも、スマホやPCなどを用いて、仕事の終わった夜の時間や仕事のない休日の空いている時間などに、大学の勉強をすることが可能である。これならば、努力すれば働きながら大学に通うことができ、そして大学を卒業することも可能である。 【これだったら】 ・花粉対策の身近な対策として、外から家の中に花粉を持ち込まないというのも大切です。できれば家の中に入る前に、柔らかいブラシで服を払って花粉を落とす。これだったら簡単ですよね。 ・都市ガス各社が提供する「カーボンニュートラル都市ガス」は、既存の設備をそのまま使ってカーボンニュートラルが実現可能です。これだったら脱炭素社会実現のために莫大な設備投資をする余力がない中小企業もカーボンニュートラル協力可能です。 【これでしたら】 ・私はノートパソコンを教室に持っていって、プロジェクターにつなぎ、ノートパソコンの画面をスクリーンに投影して、生徒の様々な答えをどんどん拾い、それを私がパソコンに入力していってスクリーンに映し、クラス全員がみんなの解答を共有できるようにしています。これでしたら特にインターネット環境も必要なしに、クラス全員がみんなの解答をすぐに共有できます。

 

接続詞 そうでなくても、それでなくても、ただでさえ (定義)  補足の接続詞。  文と文をつなぎます。  「そうでなくても、それでなくても、ただでさえ」は、前の事がらに対し、前の事がらがそうである以前に元々そうである後の事がらを補足します。 (例文) 【そうでなくても】 ・今場所、大関が怪我を直し体調万全で出てくれば、横綱の3場所連続優勝を止めるかもしれません。そうでなくても、上位力士はいま曲者が多いですからね。 ・S選手が投げたのは、左打者の内角のボールゾーンからストライクゾーンへ入ってくるフロントドアと呼ばれる球。そうでなくても、メジャーの一流ピッチャーのツーシーム系の球は総じて、速くて球威があり、さらに曲がりも大きい。 【それでなくても】 ・今月の携帯の請求金額がすごい。それでなくても今月ピンチなのに。 ・日本は巨大地震が連鎖的に立てつづけに起こる地震の活動期に入った恐れがあり、いつ巨大地震が起きてもおかしくない。それでなくても日本は自然災害が発生しやすい災害大国だ。 【ただでさえ】 ・また寝坊してしまった。ただでさえ今月3回寝坊しているのに。学校行きたくない。

 

接続詞 一般的に、普通、通常 (定義)  補足の接続詞。  文と文をつなぎます。  「一般的に、普通、通常」は、前で述べた内容対して、一般的に、普通、もしくは通常どうであるかという内容を補足します。 (例文) 【一般的に】 ・英語能力テスト「TOEIC」のスコアが就職や転職の武器になることは言うまでもありません。一般的に、800点だとキャリアアップに有利だと考えられています。 ・有名私立中学の入試の国語で出題される文章はかなり難しい。一般的には、大学入試レベルといっても遜色(そんしょく)ない内容で、大人でも読み解くのは困難である。 【普通】 ・自分がされていやなことは人にしてはいけない。普通、それが当たり前のことのはずである。 ・日本国憲法で定められた政教分離の原則から、宗教団体が政治に介入することはあってはならない。普通、政治家というものは政教分離の原則は知っているはずである。 【通常】 ・会社は社員に対し「明日から来なくていい」などと言って突然解雇することはできない。通常、企業が従業員を解雇する場合、労働基準法により、30日前に「解雇予告」するか、30日分の「解雇予告手当」を支払うことが義務付けられている。 ・彼は独学で小論文を勉強しようとしているがそれは無謀だ。通常、 小論文上達のためには添削指導が必要不可欠である。

 

接続詞 そうすることで、こうすることで (定義)  理由の接続詞。  文と文を結びます。  「そうすることで」は、精神的に自分との距離が遠い事がらにおいて、前の行為・行動の結果を理由として、それから帰結する内容を後の事がらとして述べます。また、会話などにおいて、相手が言った前の事柄の結果について相手に質問する場合に使われます。  「こうすることで」は、精神的に自分との距離が近い事がらにおいて、前の行為・行動の結果を理由として、それから帰結する内容を後の事がらとして述べます。また、会話などにおいて、自分が言った前の事柄の結果について相手に質問する場合に使われます。 (例文) 【そうすることで】 ・ビデオカメラや着物など買うと高額でめったに使用しないものは、全部レンタルで済ませてしまいましょう。そうすることで、貯蓄にまわせるお金を増やせますし、あなたの家もスッキリします。おまけに、レンタルならいつでも最新のものや状態のいいものが使えます。 ・クローゼットやタンスなどの収納場所は衣服をぎゅうぎゅうに入れるのではなく7~8割収納に抑えるのが理想です。そうすることで空気が循環し通気性が良くなり湿気が逃げる場所ができます。また、衣類を取り出しやすくもなります。 【こうすることで】 ・家事や片づけは子どもと一緒に協力してすること大切です。分担できることは分担して、自分でできることは自分でやる。こうすることで、自然と子どもの自立心を養うことができます。 ・花粉症で苦しんでいる人は、マスクの内側に、2枚ほどガーゼを貼り付けるといいでしょう。こうすることで、80%の花粉をブロックできます。

 

接続詞 こういうわけで、こんなわけで (定義)  理由の接続詞。  文と文を結びます。  「こういうわけで」「こんなわけで」は、前で述べた事情を理由として、それから帰結する内容を後の事がらとして述べます。  「こういうわけで」「こんなわけで」は、自分との精神的距離が近い事がらについて述べる場合に用います。 (例文) ・もし、報道の自由がなく、政府が不都合だと感じる情報の報道が許されなければ、国民は政府を評価することができない。こういうわけで、報道の自由は強く保護されなければならない。 ・フィリピンで話されている母国語「タガログ語」は英語に近いです。また、フィリピン人は、小学校から大学まで、英語で授業を受けています。こんなわけで、フィリピン人はみんな英語が話せるのです。

 

接続詞 そういうわけで、そんなわけで、そのような理由で (定義)  理由の接続詞。  文と文を結びます。  「そういうわけで」「そんなわけで」「そのような理由で」は、前で述べた事情を理由として、それから帰結する内容を後の事がらとして述べます。  「そういうわけで」「そんなわけで」「そのような理由で」は、自分との精神的距離が遠い事がらについて述べる場合に用います。  「そういうわけで」「そんなわけで」は軟らかい表現で、「そのような理由で」は硬い表現になります。 (例文) ・監督になったわけだから、グランドでの戦いに集中するのは当然のこと。そういうわけで、3年間連載してきた野球コラムは今回で最終回になります。 ・人間とチンパンジーの遺伝子は99%一致する。そういうわけで、チンパンジーを観察することによって人間とはどのような生き物かを研究している。 ・パソコンの調子が悪くなった際、再起動で直ることが多い。そんなわけで、今回は日常的に行なうパソコンの再起動の方法を紹介します。 ・最近、まとまった量の雪が降ることが多くなった。そんなわけで、今注目のカー用品はタイヤチェーンと雪かきスコップです。 ・日本はインド、米国の両国に対する友好関係を持っている。さらに日本は、インドで帝国主義的な歴史をもたないことから、インドとも信頼関係を築くことができる。そのような理由で、日本はインド、米国の両国の仲介者になりうる。

 

接続詞 こうすれば、こうしなければ、こうすると、こうしないと、こうなれば (定義)  仮定の接続詞  文と文を結びます。  前の事がらが成立した場合、または、成立しなかった場合について、自分の考え・意見・判断・提案などを述べます。  「こうすれば、こうしなければ、こうすると、こうしないと、こうなれば」は、自分との精神的に距離が近い事がらについて述べる場合に使います。 (例文) 【こうすれば】 ・目標を決めたら上司はできるだけ部下のやり方に口を出してはいけません。目標をどう達成するかは、部下に任せ、部下に自分で考えさせ、部下が自分で分からないときにだけ指摘しましょう。こうすれば、部下は与えられた権限の中で自由になり、やる気や向上心が芽生えてきます。 ・探している商品をどこにあるのか聞くにも、近くに店員が見当たらない時はレジに行きレジの店員さんに、「商品を探しているのですが場所が分かりません。商品の場所まで案内してもらえますか」と言って下さい。こうすれば、レジの店員さんに、スタッフを呼んでもらえ、探している商品の売り場まで案内をしてもらえます。 【こうすると】 ・タマネギやニンジンは、洗った後に切り分けて袋に入れる。こうすると鮮度も保て、すぐに調理もできて一石二鳥です。 【こうしないと】 ・なにもせずにのんびりしたいときは、「のんびり時間を2時間」という予定を入れます。こうしないと、私は際限なくのんびりしてしまい、あとで罪悪感にさいなまれます。 【こうなれば】 ・この3戦を1勝2分の勝点5以上で乗り切れば、1位を保ったまま切り抜けることができ、以降10月まで上位クラブとの対戦はない。こうなれば悲願のリーグ優勝に向けいよいよ視界が開けてくる。

 

接続詞 もし、もしも、仮に (定義)  仮定(かてい)の接続詞。  文と文を結びます。  「もし、もしも、仮に」の品詞は正しくは副詞ですが、「もし、もしも、仮に」の英語である if(イフ)が英語で接続詞として扱われているように接続詞的な意味合いが強いということで、ここでは接続詞として紹介させていただいています。  「もし」はその後に続く文の事がらを仮定とし、さらにその後に続く文においてもしそうであった場合の自分の考え・意見などを述べます。  「もしも」は、「もし」を強めた言い方。  「もし」「もしも」は軟らかい表現で、「仮に」は硬い表現になります。は、「もし」を強めた言い方。 (例文) ・もし、田中正三が総理大臣であったら、森友問題と加計問題のような問題は起きなかっただろう。 ・もしも、田中正三が総理大臣であれば、苦しんでいる人や困っている人をないがしろにするような政治を決してしないだろう。 ・仮に、全国民の代表である国会議員が全国民のためではなく特定の一部の人々のためだけに政治を行うのであれば、そのような国は表面上は民主主義かもしれないが本質は民主主義ではない。

 

接続詞 たとえ (定義)  仮定(かてい)の接続詞。  文と文を結びます。  「たとえ」の品詞は正しくは副詞ですが、「たとえ~でも(ても)」の英語である even if が英語で接続詞として扱われているように接続詞的な意味合いが強いということで、ここでは接続詞として紹介させていただいています。  「たとえ」は逆説の接続助詞「ても」「でも」を伴い、あとの事がらを仮定とし、さらにその後に続く文において前の事がらとは対照的なもしそうであったとした場合の自分の考え・意見などを述べます。 (例文) ・たとえ失敗したとしても、またチャレンジすればよい。 ・たとえ彼が嘘をついていたとしても、私は彼を信じます。 ・たとえ競合他社に負けても、私たちは品質とサービスで勝負します。

 

接続詞 もしそうなら、もしそうならば、もしそうでないのなら、もしそうしなければ
(定義)  仮定(かてい)の接続詞。  文と文を結びます。  「もしそうなら、もしそうならば」は前の事がらに対し、もし前の事がらが成立する場合についての自分の考え・意見・判断・提案などを後の事がらとして述べます。  「もしそうでないのなら、もしそうでなければ、もしそうしなければ」は前の事がらに対し、もし前の事がらが成立しない場合についての自分の考え・意見・判断・提案などを後の事がらとして述べます。 (例文) ・夢を抱いていても、夢に向かって努力していないのなら、夢は一生叶わない。 もしそうならば、その夢は絵に描いた餅である。 ・傘は雨に濡れないようにするためのものである。もしそうでないのなら、傘の存在価値はない。 ・冬は寒いため車のエンジンルームに猫が入り込んでしまうことがある。冬の寒い日に車を動かす前は猫バンバンをしていくことが大切です。もしそうしなければ、猫ちゃんは車が動くことに気づきません。冬の寒い日に車を動かす前は猫バンバンを忘れずに。

 

接続詞 もしそうだったら、もしそうでなかったら、もしそうでなければ (定義)  仮定(かてい)の接続詞。  文と文を結びます。  「もしそうだったら」は前の過去の事がらに対し、もしそうであった場合の自分の考えを後の事がらとして述べます。  「もしそうでなかったら、もしそうでなければ」は前の過去の事がらに対し、もしそうでなかった場合の自分の考えを後の事がらとして述べます。 (例文) ・紫式部は才女で、父親から「男だったら」と惜しまれたというエピソードがあります。でも、もしそうだったら『源氏物語』は誕生していないでしょう。 ・会社という組織は心理的な安全性が担保されていなければならない。もしそうでなかったら、社員は「叱られないよう」「降格させられないよう」にと、上司の顔色を伺いながら仕事をするようになる。 ・2004年新潟県中越地震が発生し、新幹線の脱線もあったが、実は、阪神淡路大震災の後、その経験を生かして道路や鉄道の高架が補強されていたのである。もしそうでなければ、被害はさらに拡大していただろう。

 

接続詞 これによると、これによれば、これによりますと (定義)  情報の接続詞。  文と文を結びます。  前の事がらの情報源などを情報の出所(でどころ)として、ある情報などを後の事がらとして述べる場合に使います(出所)。  「これによると」「これによれば」「これによりますと」は、「情報源」及び「その情報源からのべようとするある情報など」と自分との心理的距離が近い場合に用います。  「これによりますと」は、丁寧な言い方。 (例文) ・C社が先進国22カ国・3000人の経営層などを対象に行ったAI倫理の調査が興味深い。これによると、AI倫理の推進役について、技術者ではなく、ビジネスリーダーを挙げた企業が78%に及んだ。 ・国の農林水産統計では国内産の主要果樹14品目について調査を行っていますが、これによれば令和2年産温州みかんは収穫量は第1位、産出額は第2位であり、国内の代表的な果実となっています。 ・国土交通省がゴールデンウィークにおける各種道路別の渋滞ランキングを発表しました。これによりますと、高速道路の1位はA自動車道となっています。

 

接続詞 それによると、それによれば、それによりますと (定義)  情報の接続詞。  文と文を結びます。  前の事がらの情報源などを情報の出所(でどころ)として、ある情報などを後の事がらとして述べる場合に使います(出所)。  「それによると」「それによれば」「それによりますと」は、「情報源」及び「その情報源からのべようとするある情報など」と自分との心理的距離が遠い場合に用います。  「それによりますと」は、丁寧な言い方。 (例文) ・今朝の朝刊に来週の天気予報が載っていた。それによると、来週は雨が降る日が多いみたいだ。 ・経営学者の遠藤司氏は、コラムにて、国際認知療法学会会長ロバート・リーヒ博士の研究を紹介しています。それによれば、心配事のほとんどは「取り越し苦労」に過ぎないのだそう。 ・日本銀行のさくらレポートは各地域からみた景気の現状をまとめています。それによりますと、北陸では百貨店やスーパーの売り上げが増加し、さらに海外からの観光客の増加などを追い風に、ホテルや旅館にも回復の動きがみられるということです。

 

接続詞 なので (定義)  順接の接続詞。  前の事がらに対し、それを原因・理由として導き出される結果・結論を述べます。ニュアンスとしては、原因・理由である前の事がらに対し、その結果・結論を流れるような感じでスムーズに述べたいときに使います。  書き言葉ではなく話し言葉です。くだけた表現。やわらかい表現。  「だから」のくだけた言い方ととらえることもできます。  「なので」は日常会話でよく使うかもしれませんが、くだけた表現ですので、入試面接や採用面接、上司やお客様との会話、願書や履歴書、レポートや社内文章、入試における作文や小論文などにおいては使わないように注意しましょう。 (例文) ・14歳の息子は今反抗期。なので、最近口ごたえばかり。 ・今日の夜は友達と外食してくるよ。なので、今日の僕の分の夕食はいいから。 ・僕は野球が大好きです。なので、将来の夢は野球選手になることです。 ・あの先生の授業はとても分かりやすいと評判だ。なので、最近受講を希望する生徒が増えてきている。
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