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接続詞 このほか、このほかに、このほかには、このほかにも

(定義)

 添加・累加の接続詞

 「このほか」は、前で述べた事がらについて、率直にそれ以外の他(ほか)の事がらを述べます。

 「このほかに」は、「このほか」に、格助詞「に」がついたものです。「前で述べた事がらに加(くわ)えて他(ほか)に」という意味です。

 「このほかには」の成り立ちは、「このほか」+格助詞「に」+係助詞「は」です。「前で述べた事がらに加(くわ)えて他(ほか)に」という意味に、特にとりたてる気持ちが添えられた語です。

 「このほかにも」の成り立ちは、「このほか」+格助詞「に」+係助詞「も」です。「前で述べた事がらに加(くわ)えて他(ほか)に」という意味に、並列・列挙・強意の意が強められた語です。

 「このほか、このほかに、このほかには、このほかにも」は、述べようとする内容が心理的に近い場合使われます。

(例文)

【このほか】

・台風により沖縄の農業は大きな被害を受けました。葉タバコの被害額は約5億円に上ります。このほか、さとうきびで約6000万円の被害が確認されています。

【このほかに】

・30ml入りの目盛り付きの詰め替え用調味料入れです。このほかに、サイズのより大きい60ml入りもあります。

【このほかには】

・学園祭の出し物のアンケート調査をしたところ、「喫茶店」が20人、「お化け屋敷」が17人、このほかには、「どちらでもいい」が3人という結果になった。

【このほかにも】

・台風の影響で静岡県の各地で被害が出ています。磐田市では川が決壊し氾濫。西区舘山寺町では店舗兼住宅が土砂崩れのため全壊。このほかにも家屋の床下浸水などが確認されています。

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