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接続詞 ちなみに、実は、そもそも

(定義)

 補足の接続詞。

 文と文をつなぎます。

 「ちなみに」は前で述べた内容について、「相手にとって参考になる情報」「相手にとって参考にして欲しい情報」を捕捉するときに付け加えます。

 疑問文で使われる場合は、相手に「参考にしたい情報」をたずねるのに使われます。

 「実は」は、前で述べた内容に対して、一般に知られていない意外な事実を補足します。「実のところ」は、「実は」よりかたい言い方になります。

 「そもそも」は、前で述べた内容に対して、一般に知られていない本質的な内容を補足します。

 

(例文)

【ちなみに】

・本校は、毎年ほとんどの学生が大学へ進学しています。ちなみに、そのうちの3割が国公立大学に進学しています。

・「本校は、毎年卒業生の3割が国公立大学に進学しています。」「ちなみに、そのうち福井大学へ進学した生徒は何割ぐらいですか?」

・この仕事の担当は川上さんにしたいと思います。ちなみに彼は今までいろんな仕事において思いもよらぬ方法で成果をあげてきました。

・今年のインフルエンザの患者数は昨年の2倍です。ちなみに、その8割が18歳以下の子供です。

・個人的におすすめのお菓子はブルボンのルマンドです。ちなみに、値段は100円前後です。

【実は、実のところ】

・猫はみんな魚が好きだと思われがちだ。実は、魚が好きでない猫もいます。

・「きのこの山」と「たけのこの里」の人気は同じではない。実は、「たけのこの里」の方が圧倒的に人気がある。

・誰もが学校で恐竜は絶滅したと教えられる。実は、鳥は恐竜の子孫ではなく恐竜そのものであり、恐竜は現代も生き続けている。

・社会は暗記科目だと言われるが、実のところ理解科目である。

・高齢になると介護状態になるのは仕方がないと思われがちだが、実のところ日々のちょっとした運動で介護状態になることを予防することができる。

・新型コロナの収束日がいつになるかは、実のところ、誰も分からない。

【そもそも】

・屋内農業では農薬は使用しない。そもそも、害虫はつかないのだ。

・本日、証人喚問が行われた。そもそも、「証人喚問」とは国政調査権に基づき、国会に事件の当事者や関係者を呼ぶものだ。

・宝くじを買っても当たる高額が当たる確率はゼロに近く金の無駄である言う人がいるがそうではない。そもそも、宝くじは夢を買うものだからだ。

・義務教育は子供にとっての義務ではない。そもそも、義務教育は親が子供に義務教育を受けさせなければならないという親にとっての義務である。

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