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接続詞 この際、その際、このような中、そのような中、そんな中

(定義)

 状況の接続詞。

 文と文をつなぎます。

 「この際」は、このような状況においてはという意味で、前でのべた内容が、目の前の状況であるとき、または、目の前の状況であるとするときに使います。

 「その際」は、そのような状況においてはという意味で、前でのべた内容が、未来の状況であるときに、または、目の前の状況でないとするときに使います。

 「このような中、そのような中、そんな中」は、前で述べた現在または過去のある状況の中において、「どうであったか・どうであるか・どうあるべきか」などを後の事がらとして述べる。

 1人称の視点で述べる場合は「このような中」を、3人称の視点で述べる場合は「そのような中、そんな中」を使います。

 

(例文)

【この際】

・今日で夏休み最終日だが、夏休みの宿題をすっかり忘れていた。この際、あきらめよう。

・地震が起きた際は、落ち着いて、自分の身を守る机の下などへもぐる。この際、机のあしを手でしっかり握り机が倒れないようにする。

【その際】

・明日、また来てください。その際、印鑑も持ってきてください。

・食品ストックはできるだけ同じ場所に置くのがおすすめです。その際、開封済みのものと未開封のものは分けて置きましょう。

【このような中、そのような中、そんな中】

・貧困、紛争、気候変動、感染症。人類は、これまでになかったような数多くの課題に直面している。このような中、企業はSDGs(エスディージーズ)に取り組みその目標達成に貢献することが求められている。

・日本は弱者の切り捨てが一層進んできている。そのような中、過去に起きなかったような凶悪犯罪が増加してきている。

・事故現場はひどく混乱していたが、そんな中、彼は先頭に立ち的確な指示を出し多くの人を救った。

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