接続詞 その点、この点
（定義）
着目（ちゃくもく）の接続詞。
文と文、文節と文節をつなぎます。
「その点」は、前で述べた内容に比（ひ）して、着目（ちゃくもく）すべき内容を後で述べる場合に使います。
「この点」は、前で述べた内容について、着目（ちゃくもく）すべき内容を後で述べる場合に使います。
（例文）
【その点】
・赤身肉（牛肉・豚肉）や加工肉（ハム・ソーセージ）といった脂肪が多い肉を食べるとがんになる確率を上げるということが科学的に明らかになっている。その点、脂質が少くな身体によい鶏肉は、がんになる確率を上昇させることがないだろうと言われている。
・冬の寒い日、教室内よりも教室の外で過ごす時間が長いのなら、パンツの下にタイツをはきます。ですが、教室内で過ごす時間が長い場合、タイツだと暑くなってしまうことがある。その点、レッグウォーマーなら簡単に脱ぐことができる。
・紅茶の水女子大学附属は女子の人気が相変わらず高く、入試倍率は５倍超えは確実だろう。その点、男子の入試倍率は1倍台前半にとどまりそうだ。
【この点】
・原画のイラストをTシャツにプリントする際、ただプリントするのではなく原画のイラストを正確な色合いで出さなければならない。この点、染料・染色液の調合や繊維に対する色の乗せ方で、かなり技術的に苦労した。
・車の空気抵抗と燃費は大きく関係している。空気抵抗は速度の二乗に比例するため、高速走行時は抵抗が非常に大きくなる。例えば、時速100kmで走行した場合、 エンジン出力の半分以上、場合によっては８割を空気抵抗で失ってしまう。つまり空気抵抗を減らせば、燃費を向上させることができる。この点、セダンはミニバンやワンボックスカーよりも有利である点は間違いない。
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